こんにちは。享佑です。
僕の東洋医学との出会いは18歳の頃のことだった。
整体師として飛び込んだ会社で、僕の指導係のような役目を買って出てくれたおばちゃんが、僕をたいそう可愛がってくれた。
昔から、なぜか年上の人には可愛がられる。
来世は年下の女性に可愛がられたい。
そのおばちゃんは鍼灸師の資格を持っていて、整体院なのにいつも自分の鍼箱を持ってきていて、僕が熱を出したときなんかは刺絡をしてくれたりしていた。
そのおばちゃんが、「これを読みなさい」と渡してくれたのが東洋医学概論の教科書で、僕はそれを読んでは閉じる、またちょっと読んでは閉じるを繰り返していたのが懐かしい。
そして、その本が「黄帝内経」という本をベースに書かれているということも教えてくれた。
当時は「こうていだいけい?」っていう程度だったが、その後、どうにもその「こうていだいけい」が気になって、自分なりに勉強をした。
ところが、壊滅的なほどに理解できない。
それなりに本を読む方だと自負していた僕にとって、それはとても悔しい出来事で、何がどう理解できないかを自分なりに考えた。
そして、「この理論のベースになっている考え方と特殊な言語が分からない」ということに気づいた。
そして、そのベースの理論とは陰陽五行説であり、易学であり、それらを束ねた学問が日本の九星気学であると知り、まずはそれを習得しようと20代後半から社会運勢学会(当時はまだ設立前だったが)の扉を叩き、勉強を進めた。
九星気学は非常に面白い学問で、正直、一時期は黄帝内経のことを忘れるくらいに没頭した。
その結果として、今では社会運勢学会の認定講師も務めさせていただいている。
だけど、やっぱり東洋医学は面白い。
それで、数年前から黄帝内経を読み直しはじめた。
最初は日本語訳のものを読んでいたが、それではどうしても訳者の先生の主観が入ってしまい、自分の言葉になってこない。
そこでやはり原文を読もうと考えた。
読むだけでなく、やはりアウトプットしなければ本当の理解にはならない。
「学びて時にこれを習う、また説ばしからずや」だ。
論語・学而
僕が主筆を務めさせてもらっている月刊気学で書こうかとも思ったけれど、ここの読者層がさほど黄帝内経に興味を持つとも思えず。
だったら、当院の患者様や鍼灸師の方の何かしらのヒントになればと思い、当院のブログを借りて書き連ねていくこととした。
不定期の更新になるだろうし、間が空くこともあると思う。
また、これは黄帝内経を目の前にして、自身の臨床に向き合うことが目的だから、一般の養生にどれだけの参考になるかは分からないし、あくまでも僕の主観による意訳になるから、学問的には不正確なことも多いと思う。
だから、あんまり真剣に読んでもらう必要はないと思う。
ただ、このブログを通じて
「こんな考え方があったんだ」
とか
「東洋医学って面白いな」
とか思ってくださる方が一人でも増えたら良いと思っている。
そして、当院はこうした古典的な価値観を大切に考えている治療院であるということを知っていただき、患者様が納得して来院いただければいい。
そんなことを願いつつ、ここから少しずつ筆を進めていこうと思う。
どうぞ、よろしくお願いします。
2023年9月 オフトンはり灸院オーナー鍼灸師 石川享佑
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