こんばんは。
東洋医学には、お身体の内側や外側に”氣”と呼ばれるエネルギーのようなものが存在するという概念があります。
気は、お身体の中だけではなく、地球やもっと言えば宇宙全体にあって、その流れを読んで生き方の指針にするのが、九星気学ですね。
なので、九星気学は東洋医学の元になっている思想なので、鍼灸の親のようなものです。
私たち鍼灸師は、お身体の中に走る”経絡”と呼ばれる気の流れる道筋の状態を診て、治療にあたります。
気は、目に見えないとされていますが、経絡は、見えます。
画像は太くて恥ずかしいのですが、私の足です。
膝から少し下の部分に、茶色いほくろのようなものがあるのがお分かりになるかと思います。
ここは、足三里という、胃経という経絡のツボ(経穴)です。
学生の頃に、火鍼という、太い鍼の先端を火で熱して真っ赤になった状態で刺す実技をしたときに、講師の先生から足三里に刺してもらったら、そのままほくろになってしまいました。
まあ、それはいいのですが、この写真はその足三里に、てい鍼という刺さないタイプの鍼を当てた時の写真です。
このときに当てたてい鍼は、中が空洞になっている、筒のような形状の物なので、ほくろの周りに輪を書いたような跡が付いているのが分かると思います。
その、ほくろを中心に、Nのように白く線が浮き上がっているのはお分かりになりますか?
これが、胃経という経絡です。
てい鍼を当てて、だいたい30秒後くらいに、このように白く線が浮かび上がりました。
本来の胃経の走行は、足三里のところでNになるわけではなくて、それよりも少し下の、豊隆という経穴の位置でNになります。
このときたまたま、私の胃経の走行がそうなったようなのですが、こんな感じで鍼に身体が反応して、経絡は浮かび上がります。
私の場合は白く色が抜ける感じになりますが、赤く反応が出る方もいます。
人それぞれです。
また、経絡の走行ではなく、お灸をした後に皮膚が全体的に広く黒ずむ場合もあります。
これは、大抵その箇所に瘀血と呼ばれる老廃物が溜まっているか、その部位に配当する臓腑(内臓のようなもの)の状態が悪いか、のどちらかです。
享佑先生曰く、お灸は九紫火星に配当するから、明らかにする力があるそうで、身体の状態を明らかにしてくれるのだそうです。
そんな感じで、目に見えない、とされている気ですが、目に見えます。
先日、足つぼ伝道師の山本和世先生に、足つぼの施術をしていただきました。
あまりの痛さに、ベッドに寝ていることが出来ず、座って受けざるを得ない状況だったのですが、そのときに自分の足が目に入りました。
足つぼの施術でも、経絡や経穴がくっきりと浮かび上がっておりました!
山本先生、さすがです!!!
素手で!
かっこいい!!!!!!
私たちは鍼やお灸なので、経絡も反応しやすいと思うのですが、山本先生は素手で反応させているので、すごいんですよ。
伊達に足つぼ伝道師を名乗ってないですね。
そんな山本先生、絵を描くのも得意で、オフトンには和世画伯の超大作の足つぼマンガが置いてあります。
まだ読んだことがない方は、是非ご一読くださいね。
クオリティが高すぎて、笑いが出ます。
明日も、元気に診療しております。
和世画伯も出勤しておりますので、足つぼに悶絶したい方はご予約をお待ちしております。
東門 沙希依