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ととのい茶開発ストーリー
今回の薬膳茶の製作に先立ち、「ととのい茶」のプロデューサーでもある石川紗里は、韓国の韓方茶の学びを深め、資格を取得いたしました。
お茶で養生するというカルチャーにみせられたのがきっかけで、韓方茶の有名な先生のセッションを受けたり、遠くまで講座を受講しに行き、多くの感動があり、その感動に基づいて作られたのが「ととのい茶」なのです。
また、試飲から実際の作成、梱包まで携わってくれる当院の鍼灸師のスタッフたちの心にもやはり感動があります。
試飲中に大騒ぎしながら試行錯誤した日々は、当店にとっても大切な思い出になりました。
また、鍼灸師ならではの視点で意見を出してくれ、最終的に素晴らしいものができたのも嬉しかったです。そして、当店をいつも暖かく見守ってくれている仲間の薬膳師の先生のバックアップをあって、今回はこのお茶をデビューさせることができました。
つまり、構想のスタートから今日の販売の発表にいたるまで、この商品にはずっと「感動」が伴走してくれていました。
だからこそ、このお茶を自信を持って世に出すことができます。
東洋医学におけるお茶
東洋医学では「三因制宜」と言って、「時により、地により、人により」治療方針が変わります。
時により、とは「気象条件によって」ということであり、主に季節の移り変わりを見つつ治療を変えていく考え方です。
ととのい茶は五行論に基づき作られております。
木の特徴
五行論によれば、木は「春」を司ります。
そのため「ととのい茶・木」は春の養生を楽しむために作られております。
黄帝内経素問「四気調神大論」によれば、春は伸びやかに陽気を伸ばすべき季節とされます。
ととのい茶・木は陽気を伸ばす臓「肝」の働きに注目し、その働きをスムーズにするために作られています。
また季節だけでなく人の特徴にも着目して活用してください。
木のお茶を美味しく飲める方は、
・イライラが止まらない方
・お腹が張る、ゲップが出る方
・肩や腰が張って痛い方
・目が疲れる(特に充血)方
など。
慢性的に上記のような気になる症状がある方は、日頃の養生に「ととのい茶・木」を取り入れてみてください。
さらには地理にも着目すべきですが、それ以上に現代人の多くがパソコン仕事などに従事していることを考えれば、多くの人にとって「ととのい茶・木」は養生のお手伝いができそうです。
火の特徴
五行論によれば、火は「夏」を司ります。
そのため「ととのい茶・火」は夏の養生を楽しむために作られております。
黄帝内経素問「四気調神大論」によれば、夏は陽気を上手に発散すべき季節とされます。
ととのい茶・火は夏の強い陽気により傷みやすい「心」の働きを助け、補う配合となっております。
また、熱を取る緑茶をベースとしているので、非常に飲みやすいです。
また季節だけでなく人の特徴にも着目して活用してください。
火のお茶を美味しく飲める方は、
・身体がほてりやすい方
・汗を異常にかく方
・胸の煩悶がある方
・気持ちが落ち着かない方
など。
慢性的に上記のような気になる症状がある方は、日頃の養生に「ととのい茶・火」を取り入れてみてください。
土の特徴
五行論によれば、土は「土用」を司ります。
そのため「ととのい茶・土」は土用の養生を楽しむために作られております。
とりわけ日本における夏の土用は温度も湿度も高いため、身体に熱がこもりやすくなります。
ととのい茶・土はこうした土用の気候により傷みやすい「脾」の養生を第一に考え作られました。
利水の働きをメインにおいて配合しておりますので、日頃からむくみやすい方にもオススメです。
また季節だけでなく人の特徴にも着目して活用してください。
土のお茶を美味しく飲める方は、
・むくみやすい方
・下痢をしやすい方
・身体の倦怠感が強い方
・座りっぱなしのお仕事の方
など。
慢性的に上記のような気になる症状がある方は、日頃の養生に「ととのい茶・土」を取り入れてみてください。
金の特徴
五行論によれば、金は「秋」を司ります。
そのため「ととのい茶・金」は秋の養生を楽しむために作られております。
秋は乾燥し、体内の水分が奪われて、湿度を好む肺を傷めます。
ととのい茶・金は秋の乾燥から身体の潤いを守り、身体のバリアを作る「気」を補うことで「肺」を養生することを第一に考え作られました。
潤肺をメインに作られておりますので、日頃から咳が出たり、肌が乾燥しがちな方にもオススメです。また季節だけでなく人の特徴にも着目して活用してください。
金のお茶を美味しく飲める方は、
・咳がよく出る方
・気持ちが立ち上がりにくい方
・肌に潤いの無い方
・風邪をひきやすい方
など。
慢性的に上記のような気になる症状がある方は、日頃の養生に「ととのい茶・金」を取り入れてみてください。
水の特徴
五行論によれば、水は「冬」を司ります。
そのため「ととのい茶・水」は冬の養生を楽しむために作られております。
冬は寒く、体内の陽気が奪われ、陰陽の根本である腎を傷めます。
ととのい茶・水は冬の寒さにより労した腎の気を補い、身体を温めていく生薬を配合し、「腎」を養生することを第一に考え作られました。
補腎をメインに作られておりますので、元気が出ない方にもオススメです。
また季節だけでなく人の特徴にも着目して活用してください。
水のお茶を美味しく飲める方は、
・腰が痛む方
・睡眠不足が続く方
・顔がむくむ方
・身体が冷えやすい方
など。
慢性的に上記のような気になる症状がある方は、日頃の養生に「ととのい茶・水」を取り入れてみてください。
ととのい茶の特徴
→「お茶」と聞くと、急須一杯分と思っていませんか?養生で日々、用いるためには一定の期間の継続が大切です。そのため、「ととのい茶」は十分な量を抽出できるよう、一般のお茶よりもかなり多めに一包を作っております。「ととのい茶・木」は煮出すことはあまりオススメしませんが、何杯も淹れていただくことが可能です。大きめの水筒に入れて持ち歩いていただくのもオススメです。
・「ととのい茶」は体質や体調に合っているときには「美味しい」と感じるようにできています。その日の体調によって、味の感じ方も変わりますので、ぜひ他の味もお試し下さい。